令和４年度(令和４年４月～令和５年３月）

小　倉　山　R5.3.19

昨日まで降り続いた雨が止み、厚い雲がまだ残る薄暗く重たい空気の中、39名名の参加者を乗せ出発 した。ところが、籠坂峠を超えると空は一転して晴天となり、真っ白な雪化粧で絵に描いたような富 士山が我々を出迎えてくれた。中央自動車道の谷村PAで休憩を取った後、甲州市の「玉宮ざぜん草公 園」を目指す。到着した駐車場はすでにほぼ満車の状況で、小倉山の人気の高さを伺わせた。整備さ れた山道を10分ほど歩くと、すぐに網に囲まれた「ざぜん草」群生地に到着した。鹿の食害から守る ため電気柵で囲ってあり、３本の鹿避けの電線を自分で外して入る仕掛けである。群生地内は滑り止 めも付いた立派な木道が整備されており、昨日の雨で表面が濡れているにも関わらず安心して歩くこ とが出来た。暖かい日が続いていたため「ざぜん草」の時期は終わってしまっていないか心配だった が、予想に反して沢山の可愛い「ざぜん草」の姿を楽しむことができた。（「ざぜん草」は山間の湿地 帯に生息し、厳しい寒さのなか、みずから発熱して発芽し、紫褐色の外皮に包まれるようにして小さな 花を咲かせる。座禅を組んだ僧侶の姿を彷彿とさせるところから、その名がついたと言われる。「ざぜ ん草」はサトイモ科の多年草で東日本に分布しており、甲州市は、その最南端にあたる。）群生地を通 り過ぎ、小倉山に向かう。尾根までの急登を登り終えるとすぐに山頂である（954.8m）。そこには立 派な展望台があり、勝沼の街並みや白峰三山を眺めることができた。残念ながら富士山方面は雲が多く 観ることは出来なかった。昼食後、上条山に向かう。沼津アルプスを思わせる急なアップダウンを繰り 返し本日最高峰の996mに到着。しばらくの休憩後、明るい快適な尾根道を下山する。上条峠からはな だらかな谷筋を下り、カタクリの花を探しながら船宮神社に向かう。残念ながらカタクリの花は見つけ ることができなかった。下山後、バスで「甲州市勝沼ぶどうの丘」に移動し、温泉やワインを、それぞ れ自由に楽しみ親睦を深めた。（参考記事　山行一覧で小倉山を検索）